カントリーサインの旅1【カントリーサイン1/企画名】

時は1997年6月26日金曜日、午後10時30分。海外ロケ終了から5日後のこと。

企画立案者である鈴井氏ですら気乗りしていない企画が始まろうとしていた。

全国、全世界津々浦々を行脚したどうでしょう軍団であるが、元をたどれば”北海道ローカル“の番組である。それなのに広大な北海道を紹介しきれていない事に気づいたスタッフ陣。

じゃあ全部巡ろうじゃないか。

ネクシャル・データアイランド様より引用

北海道全212市町村(※番組放送当時)を巡ろうじゃないか。

効率よく回るのではなく、212枚のカントリーサイン(各市町村が制定している名所や特産物を模した看板)のカード引いて、出たカントリーサインの場所に向かうという企画である。
日付をまたいで時はすでに6月27日土曜日0時頃。大泉さんは月曜日の朝9時に豊平町で仕事があるため、残り57時間程度で全道を巡らなければならなくなった。

札幌市→夕張市

企画始まりの地は札幌市と北広島市の市境。場所の詳細は以下のマップを参照してほしい。

引いたカードは次の通り。

セールスポイント
  • 夕張メロン
  • メロンブランデーリゾート

言わずもがな。夕張市である。
本編では大曲から(北)広島を抜けて札夕線に合流すると話していたため、高速は不使用である

夕張市到着

無事夕張市に到着。

下道を使って47.5キロ55分のドライブであった。

夕張市→幌加内町

お次のカントリーサインはこれ。

セールスポイント
  • 朱鞠内湖道立自然公園
  • ワカサギいかだ焼

幌加内町。旭川の北西くらい。
軽くやらかしてしまった

幌加内町到着

現在の市町村境は幌加内トンネル内にあり、トンネルを抜けた段階でカントリーサインが伺えるようになっている。

ざっと調べたところによると、番組放送当時は幌加内トンネルが存在しない峠道だったようだが、現在は幾分か整備された様子。当時と完全に同じ場所ではないが、道路自体は同じなのでトンネルを抜けた左記のカントリーサインを目的の場所とした。

夕張市から国道274号を経由して三川、三川から国道234号を経由して岩見沢。岩見沢からは道央道を使って深川。深川から国道275号を使って幌加内に到着。

2時間超、147キロ
直線距離であれば東京駅から静岡市まで行ける距離である…。

幌加内町→雨竜町

お次のカントリーサインはこれ。

セールスポイント
  • 暑寒メロン
  • 暑寒長ネギ
  • 暑寒ジンギスカン

雨竜町。先程通過した深川市のお隣なので大当たりである。
いま来た道である国道275号をそのまま南へひた走れば到着。

雨竜町到着

深川の隣“、”来た道を南へひた走れば“などと言ったが、それでも50分弱。下道であっても現在ならより早いルートは存在するのだが、原作に忠実に進めるのであれば275に沿って走り続けると良い。

雨竜町→名寄市

お次のカントリーサインはこれ。

セールスポイント
  • ピヤシリスキー場
  • アカゲラ
  • 天文地焼

名寄市先ほど訪れた幌加内町のお隣である

またしても大当たり。幌加内を行ったり来たりのどうでしょう軍団は近めの名寄市を引いた。再び国道275号を走って幌加内、その後は国道239号を使って士別市、最後に国道40号を使って名寄へ向かう。

名寄市到着

大当たり?近い?真っ赤な嘘である
高速を使えばまた別かもしれないが、下道では2時間超、約120キロの長旅である。

なお当時どうでしょう軍団一行が撮影した名寄市カントリーサインがあった場所は市町村の境目ではなく、名寄市の比較的中心部である。

現在その場所にカントリーサインは存在せず、名寄市徳田という地名の看板があるだけだが、本当の聖地という意味合いを込めて当時の場所のGoogleマップやストリートビューを添付しておいた。

名寄市→豊頃町

お次のカントリーサインはこれ。

セールスポイント
  • ハルニレの木
  • スカイスポーツ基地

豊頃町。

ここであえて、先に名寄市から豊頃町へのアクセスを示してみる。

国道40号を使って旭川へ。
旭川から国道237号に乗りひとまず美瑛へ(本編では美瑛の畑の端にて、朝食がてらコンビニ飯をかっ食らう)。
そのまま237号で富良野。富良野から国道38号で狩勝峠。新得町から道東自動車道(十勝清水IC→池田IC)を使い、国道242号、道道882号を使って豊頃町へ向かったと推測される。

現代の道路状況でも5時間超、280キロの道のりである。
本編内の時刻は既に6月28日土曜日午前6時35分。まだ200超ある市町村を残り2日で回らなければならないのに、ここで5時間以上浪費することとなる…。

なお道中食べた新得そばのお店はここ。新得そばの館

豊頃町到着

既に満身創痍のどうでしょう軍団一行。休憩や食事も挟んでいるため7時間かけて豊頃町へ到着。
ストリートビューで確認した限りだと、”またどう池田町へ”の看板は撤去され、豊頃町の看板は市町村の境目よりもやや北側に設置されている

豊頃町→鹿部町

お次のカントリーサインはこれ。

セールスポイント
  • 駒ヶ岳
  • 間欠泉
  • 聖パウロ大沼高原教会
  • 昆布
  • ホタテ
  • ウニ

聖パウロ大沼高原教会で全てを察した大泉さん。鹿部町である。

やってしまった大泉。

よーくルートを練る御一行。
現在地豊頃町から38号線を使って帯広。帯広から日勝峠、日高、夕張を経由して274号で苫小牧。苫小牧から虻田まで道央道を使い、国道5号を使って鹿部町へ向かう…

のだが、途中に登別がある。
登別といえばそう、温泉♨

しっかりと宿泊休憩して、鹿部町に向かう御一行であった。そのためここから一部ルートを修正。


道央道を一度登別東で降り、登別温泉滝乃家で一泊。翌朝は同宿泊施設から道央道を使って虻田洞爺へ向かう。

そして洞爺湖モーターボート「ファントム」を楽しみ、

豊浦町でイチゴを堪能し、

大沼団子をつまんで鹿部町へ。

もはや当初のルートはぐちゃぐちゃなのだが、とりあえず登別温泉へ行き、洞爺湖モーターボートを楽しみ、大沼団子をかっ食らったのは確実なため、それらの道のりも含めることとする。
(※イチゴについてはどこで買ったか不明のため省略)

鹿部町到着

高速利用の有無や寄り道箇所を追加したら経由地がGoogleマップで追加できる上限に達してしまったため、元祖大沼団子についてはマップ上では経由していない。
だがルート的には誤差に等しいため、団子屋を経由しないルートでの道のり計算をした。

ぶっ通しで走って7時間49分。総距離483キロ。
直線距離にして東京駅から兵庫県は姫路駅あたりまで走ったこととなる。なお本編では登別温泉で宿泊休憩している。長時間運転は禁物。”適度”な休憩を挟んでほしい。

鹿部町→猿払村

セールスポイント
  • ロシアとの姉妹村交流
  • 帆立の貝柱

企画終了のお知らせである。

撮影時は日曜日の午前。現在地は北海道の南。そして目的地は北。
こうしてカントリーサインの旅1はギブアップ…。

総移動距離・時間

出発地目的地移動距離移動時間
札幌市夕張市47.5km55分
夕張市幌加内町147km2時間11分
幌加内町雨竜町42.2km46分
雨竜町名寄市119km2時間5分
名寄市豊頃町280km5時間6分
豊頃町鹿部町483km7時間49分
総移動距離総移動時間
1118.8km18.9時間

総移動距離1,100km超、約19時間の運転となった。

彼らは常日頃から(夜行バスなどの)訓練を受けており、適度な宿泊休憩を挟んで企画を実施している。
実際にこの道のりを試される場合、体調には十分に気をつけてほしい。

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