サイコロの旅3後編、神戸からヘリを使って湯村温泉へ移動する際に起きた事件。
現在はすでに廃止されている路線だが、当時は定期運航便としてちゃんと運行されていた定期便。
しかし当時から利用者が少なかったのか、はたまた荷物の輸送がメインだったのか、乗客としての利用者はどうでしょう軍団4人のみ。
本編では乗客として現れた一行の応対に職員の方も四苦八苦している様子で、待合ロビーとして通されたのはほぼ空き会議室に等しい場所だった。
貸切状態でヘリを使って湯村温泉を目指すこととなった。
普段はバス、列車、フェリーくらいしか移動手段がないため、明らかに他とは一線を画す乗り物に大泉さんもおおはしゃぎ。
ケビンコスナーじゃん──
エアーウルフだね──
トップガンみたい──
こんな言葉を残していた大泉さんだが搭乗してすぐ、異変が起き始める。
本日は気流の関係で機体が多少揺れるかと思いますとパイロットからアナウンスが入る。
つい先ほどまで飛んでいるのに静止していると興奮気味だった大泉さんに緊張が走る。
途中経由地である但馬空港に着陸した際、すでに”来ている”状態だったのだろう。
自ら座席前方に乗らせてほしいと進言してきたのである。しかし大泉さんの酔い具合は次第に悪化していく。
「ご気分の方いかがでしょうか あと10分少々で到着すると思います」
こんなアナウンスが入ろうとも、大泉さんはすでに手一杯。次第に表情も険しくなり、頑張っていこう!っと声を上げるが、それは自分自身に対して。
状況は悪化の一途をたどり、パイロットからのアナウンスに耳を貸す余裕もない。
この直後、大泉洋発射まであと5秒…という謎のカウントダウンが始まる。
5…4…3…2…1…
大泉さん大リバース
本当にあと少しだったのだが、着陸のため降下していたのが彼にトドメをさしたのだろう。エチケット袋に嘔吐してしまった。
パイロットも横目で大泉さんが吐いたのを目視。機内には直前に食べたハヤシライスの匂いが充満し、人生初ヘリコプターは非常に苦い思い出となった。
到着してすぐ、カメラはエチケット袋片手にそそくさとトイレへ向かう大泉さんの姿を捉えていた。
トイレから戻ってきた大泉さんは憔悴しきった表情で「ごめんなさい…耐えきれなかった…」と弁明するだけだった。
- 度々映る少し派手めな上着を着た人物は杉村Dで、サイコロの旅3後編では嬉野D不在
- 神戸空港─(但馬空港)─湯村温泉の定期航路は2002年をもって終了
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